- Question
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どうすれば、「当たり前」への違和感や疑問を言語化することで、より良い未来の探究へのきっかけをつくることができるだろうか?
- Outcome
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社会に対する「問い」を起点にしたオンラインプラットフォームを開発・デザインし、さまざまな事例やアイデアを交えて議論を深め、行動や創造の源となる場を提供した。
2020年、COVID-19により世界が急激に変化しました。それまで見過ごしてきた違和感や疑問に人々が敏感になり、様々な社会課題が浮き彫りになりました。
アクションやクリエーションの起点となるのが、「問い」の力です。社会が転換期を迎えるこの時こそ、その力によって物事の本質について考えたり、議論したりしやすいタイミングなのではないか。
「当たり前」への違和感や疑問を言語化し、より良い未来の探究を始めてみる。そんな「問い」のオンラインプラットフォームをRhizomatiks(現・株式会社アブストラクトエンジン)とKESIKIが共同で構築しました。
プラットフォームの名前は、「POWERFUL QUESTIONS」。本質的で力強い問いには、議論や行動を引き起こす力があるというメッセージを込めています。
「どうすれば、ヒーローのはずのエッセンシャルワーカーや家族への差別をなくすことができる?」「どうすれば、政治や政策を自分ごととして捉えて建設的な議論をすることができる?」といった26の問いを立て、問いに対してのアイデアやインスピレーションを募りました。
Rhizomatiksのエンジニアチームが開発したサイトは、Googleスプレッドシートを活用し、あえてインスタントで未完成な印象を残したデザイン。議論の参加者も「つくり手」としてつくり上げていくというスタンスを表しています。
サイトローンチ後には、関連のオンライントークイベントを開催。「問い」のオンラインプラットフォームとして、有機的な議論を深め、行動や創造の源となる場を提供しています。
- Website Design : Rhizomatiks
- Copywriting & Editorial : KESIKI
学び
普段の生活の中で感じる違和感や疑問も、きちんと言語化してみると意外と理解が足りていなかったり、深く考えられていなかったことに気がつかされる。問いとは、考えるツールであることを改めて実感したプロジェクトでした。プラットフォーム構築の作業の中では、問いの編集も行いました。整理することで見えてくるもの、逆に埋もれてしまうもの。そのバランスも「行ったり来たり」の試行錯誤の中で見えてきます。