- Question
- どうすれば、長年顧客に愛されているブランドの本質を受け継ぎ守りながら、新たなファンを獲得することができるだろうか。
- Outcome
- 事業継承をした上で、組織や働き方のデザインを含めたリブランディングを推進。顧客視点を組み込んだミッションを定め、実現したい未来と提供価値を融合した。
顧客にも社員にも愛される事業継承
WOOD YOU LIKE COMPANYは、創業から40年続く国産無垢材の家具ブランドです。東京都・昭島市のファクトリーを、表参道に路面店をを構え、デザイン、制作から販売まで全て自分たちで行っています。職人の丁寧な手仕事や、使い手の生活に寄り添う接客は、長年顧客に愛され続けてきます。
しかし、創業者の引退にあたり、跡継ぎがいないという問題に直面。また、若年層を含めた新しい顧客層の取り込みや、クオリティや手仕事へのこだわりを顧客価値として発信しきれていないという課題も抱えていました。
40年間大切に育て、愛されてきた本質を守ること。時代にあわせてアップデートすること。ブランドを続けるためには、この両軸が必要です。KESIKIは事業継承という一歩踏み込んだ形で、リブランディングを行っています。
二人三脚のカルチャーづくり
KESIKIとしても初めての事業承継。家具職人や販売スタッフたちと日々、議論しながら、まずは組織のカルチャーをつくるところから取り組んでいます。
これまで職人があえて語らず、背中を見せることで伝えてきたことを、観察やインタビュー、ワークショップを通じて抽出し、ミッションや行動指針として言語化。組織制度や評価基準のデザインにも落とし込んでいきます。現在、新たなプロダクトラインや、ブランドコミュニケーションを展開するための準備も進めています。