偶発性を生む場づくり

三菱電機

共創空間のトータルディレクション

三菱電機のDXを加速させる新デジタル基盤「Serendie®」(セレンディ)。そのブランドアイデンティティと、プロジェクトを推進する共創空間「Serendie Street Yokohama」におけるクリエイティブディレクションを行いました。リサーチ、ワークショップを経てコンセプトから設計し、多様なクリエイティブパートナーと共に、アイデンティティ、空間デザイン、コミュニティデザイン等、全体をディレクションしました。
Question
どうしたら、一人ひとりの意志と自由な発想、データの可視化と掛け算で、アジャイルに新たなサービスを生み出す社内外の仲間を増やし、三菱電機のフューチャーバリュー向上と社会課題の解決を達成できるだろうか?
DXと社内外の共創を推進

エレベーターや空調、ファクトリーオートメーション、家電から宇宙事業まで、幅広いソリューションを手掛ける大手総合電機メーカーの三菱電機。いま、三菱電機はこれまで培ってきた技術力と事業領域の幅広さを活かしながら、さまざまなデータを利活用をすることで、「循環型 デジタル・エンジニアリング企業」への変革を目指しています。

その変革を加速させるため、2024年、多様なデータと偶然の出会いから価値を共創するデジタル基盤「Serendie」を立ち上げました。

KESIKIは、ブランドを象徴する共創空間である「Serendie Street Yokohama」の立ち上げを伴走させていただくことに。データを活用した社内外の共創を加速させること、そしてアジャイルな開発カルチャーを社内に浸透させることが求められていました。

 

偶然を生む"横丁"のような空間

まずは、共創空間のビジョンやコンセプトを設計するため、三菱電機のDXイノベーションセンターの皆さんとワンチームになって、リサーチやワークショップを行いました。

その中で見えてきたポイントは、縦割りで業務が細分化されがちな大企業でありながらも、いかに予定不調和な会話や気付きを増やせるかということ。そしてとにかく短期間で議論し手を動かしてものづくりをするために、失敗してもいいという心理的に安全な環境にできるかということ。

仮説が見えてきた中で、ドイツやデンマークなど海外も含めたリサーチトリップを実施。最先端のイノベーション拠点や共創ワークスペースなどを見学し、具体的なアイデアから抽象概念まで様々なインサイトを抽出しました。

印象的だったのは、横浜を拠点とする三菱電機チームならではのお気に入りの飲み屋街「野毛」の横丁。ここに来ると、知らない人同士もいつの間にか仲良くなっていたり、多様性から偶然インスピレーションが生まれる。そんな横丁のような共創空間を作りたい、というビジョンイメージが生まれていきました。

 

ブランドアイデンティティシステム

リサーチやワークショップで得られた気付きを元に、多様なクリエイティブパートナーと共にチームを組成し、実装に向けたデザインが開始。

デザインスタジオ「&Form」とは、ブランドのコアとなるVIとバリアブルフォントを基軸としたブランドデザインシステムを構築。Serendieの頭文字「S」を多様に象徴するような様々な半円同士が新たな出会いによって結びつき、それぞれの円を生み出してゆく、新たなひらめきと創造の循環が生み出されるコンセプトを体現しました。VIを軸にしたバリアブルフォント、デザイン生成システムによって、個別のプロジェクトやイベントなどのロゴが簡単に作成できるブランドアイデンティティシステムを構築しました。

 

空間デザイン

「Serendie Street Yokohama」の共創スペースは、デザインコクヨ株式会社のインハウスデザインコレクティヴ「YOHAK DESIGN STUDIO」と共にデザインを進めました。VIの半円のモチーフを応用しながら、偶発的な出会いやひらめきが生まれ、アジャイルな働き方ができる空間を考案。

デスク、チェア、造作棚などの家具を「WOOD YOU LIKE COMPANY」が手掛け、建築スタートアップ「VUILD」がデジタルファブリケーションで茶室を造作。また、カフェやライブラリー、スナック、展示スペースなどの体験コンテンツもプロデュースしました。

 

コミュニティ/エクスペリエンスデザイン

いい共創空間にはコミュニティマネージャーがいる、というリサーチからの気付きを元に、「Serendie Street Yokohama」にも専任が常駐する形に。コミュニティオーガナイズのプロフェッショナルチーム「MIRAI-INSTITUTE」と共に、社内外が交わるコミュニティ活性化のための戦略を策定。コミュニティアイテムの制作や交流イベントを開催することで、共創空間でのコラボレーションやカルチャー浸透を促進します。

 

コミュニケーション戦略

また、三菱電機の変革の象徴として、新たなカルチャーや多様なコラボレーションを生み出すためのコミュニケーションを設計。社内外に向けたメディア発信、ティザー動画などをディレクションし、「Semitransparent Design(セミトランスペアレント・デザイン)」と共にウェブサイトを構築しました。今後も、ウェブマガジン、ムービー、イベント、ライブ配信など、複合的なコミュニケーションの展開を予定しています。

https://www.mitsubishielectric.co.jp/serendie/

 

(クリエイティブパートナークレジット)

Creative Direction / Total Brand Produce:KESIKI
Total Design Direction:&Form
Spatial Design:YOHAK DESIGN STUDIO 
Furniture Design:WOOD YOU LIKE COMPANY
Tea-room Design:VUILD
Cafe Produce:私立珈琲小学校
Library Partner:NUMABOOKS(本屋B&B)VALUE BOOKS
Community Organize:MIRAI-INSTITUTE
Beverage Produce:N.E.W.S project, LIBUSHI Bashamichi
Website Design:Semitransparent Design
Teaser-site Design:Multiples
Media Design:INFOBAHN
Movie:EDP graphic works
Photography:SHINYA SATO PHOTOGRAPHY OFFICE

 

(Serendie Street Yokohama 共創空間概要)

所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス10F
延床面積:共創空間 約2,507m²
開場日時:9:00~17:00(休場日:土曜・日曜・祝日ほか)
来場方法:事前予約制

https://www.mitsubishielectric.co.jp/serendie/
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