予測不能な未来のデザイン

森ビル

麻布台ヒルズにおける商業施設の体験設計

KESIKIは谷川じゅんじ氏のJTQとともにデザインアプローチにて、新しい商業施設の体験設計を支援しました。
Question
どうすれば、アフターコロナの世界における新しい商業施設における体験ができるだろうか。
Outcome
多様なライフスタイルを持つ人々が集まり、価値観が交差する商業施設の体験設計
問いを中心に、未来のイメージを膨らませる

2023年11月24日にオープンした、森ビルが運営する「麻布台ヒルズ」。

本プロジェクトは、未来の商業施設の体験を設計するため、三つの領域で丹念なリサーチを行うところから始まりました。

 

一つ目は社会の流れから読み解くライフスタイルの変化。コンセプトに沿った、国内外の先進的な商業施設や住居コミュニティ、空間体験、ブランド体験などを収集しました。

二つ目は、ペルソナとなる方のインサイト抽出。今、ヒルズに訪れている人や今後訪れて欲しい人を4つのカテゴリーに分け、ヒアリングなどを通じ具体化しました。

三つ目は、森ビルらしさの読み解き。これまで森ビルが大切にしてきたパーパスや、ヒルズを通してつくってきたライフスタイル、六本木ヒルズが生み出してきた価値観やカルチャーをインストールしました。

これらのリサーチから未来の商業施設の鍵となる要素を抽出し、最終的に8つの軸となる体験に結晶化しました。

最先端かつ自然な体験を目指す

結晶化の次は、それを実現するための設計や事業モデル、オペレーションなどの具体化です。

 

具体化の上では、未来の購買体験を実現するため、最先端のテクノロジーを取り入れつつ、それを知覚させない、自然な体験の実現を軸に考えていきました。また、商業施設内の回遊を促すために、ペルソナごとにジャーニーマップを作成し、様々な回遊プランを具体化していきました。

他にも、キープレイヤーの方々とワークショップを行い、未来の商業施設の体験がどういう役割を果たすべきなのかを言語化していきました。

学び

一人ひとりの意志や思いをすくいあげ、それらが共存するよう丁寧に束ねていく。新しい都市の商業施設の体験設計と大きなプロジェクトであっても、そんな地道な積み重ねこそが大切であるということを改めて実感しました。

Share