Mari Minakuchi

水口 万里

Lead, Narrative Design

カルチャーやビジネスメディアの編集者としての経験を生かし、定性情報からインサイトやヒントを探るデザイン・リサーチを担当するほか、コピーライターとして、またウェブサイトやメディアのディレクションを行う編集者として、コンセプト作りやアウトプットのクリエイションに関わっています。

PASSION & INTEREST

ジャーナリズムと表現のあいだにあるもの

ひょんなことから編集の道に入りキャリアを積んできましたが、もともと憧れていたのは広告の世界。きっかけは、ベネトンの広告写真を手がけオリビエロ・トスカーニによる広告アートでした。差別、紛争、飢饉、死刑制度などへの視点を、あえて言語化はせずに一枚の写真で訴える。その時は意識していませんでしたが、まさに今いう「問い」です。見るものをドキッとさせて、考えるきっかけを与える。会社としての強い意志が、結果的にブランドの強さにつながる。そんな活動に、憧れています。

都市生活者のサバイバル力とは?

刺激的で快適な都市生活は大好き。でも、便利な生活に慣れすぎて一人の人間としての生きる力がどんどん弱まっている気がしています。タクシーや電車の代わりに自転車での移動にしてみたり、季節の素材に拘って料理してみたり、ちょっとした手間や不便とあえて付き合う実験を展開中。都市生活の中に農業を取り入れる、アーバンファーマーとしても活動しています。

「正論」をどこまでポップにできるか

地球にいいことも体にいいことも、やらなきゃいけない、やった方が良いということはわかっている。でも、なかなか続かない、広まらないのは、楽しむ気持ちが抜け落ちているからなのでは?人はやっぱり左脳だけでは動けない。だから自然におもしろい!やりたい!と思えたり、思わせられることが、実は一番の近道なのではないかと思っています。

BACKGROUND

東京都生まれ。ドイツ、アメリカ、韓国、日本育ち。慶應義塾大学法学部卒業後、外資系メーカーや映像作品のローカライズ制作会社にて勤務しながらフリーランスの編集者としてのキャリアをスタート。カルチャー雑誌や書籍、UNHCRの広報記事の制作になど携わる。その後、雑誌編集者として、音楽雑誌『Rolling Stone日本版』、ビジネス雑誌『Forbes JAPAN』編集部にて、インタビュー取材、編集、ライティングなどを行うほか、デザインデスクとして、雑誌のビジュアル面での方向性づくりやディレクションの統括を行う。

2019年、創業メンバーとしてKESIKIに参画。

不要になったファッションアイテムやレコードなどの物々交換や、地域の清掃などを通じたコミュニティ作りを行うNPO法人「SWAQ TOKYO」のco-founderや、都市での農業の形を考えるアーバンファーマーとしても活動中。過去に、「UNHCR難民映画祭」や「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」などの映画際のボランティア翻訳スタッフとしても活動。